クラウドソーシング業界の最大級の「クラウドワークス」について、その使い勝手や注意事項などをまとめてました。
ネット上では、ブラックや悪評などの口飛び交ってますが、本当にどうなのか、「仕事を受ける側で果たして使いやすいのかどうか」という目線で感想をお伝えします。
ぜひ参考にしてください
クラウドワークス
スポンサーリンク
目次
クラウドワークスは案件登録数が多すぎる
公式サイト上では下記の記載があります。
- ユーザー数 約248万人
- 仕事依頼数 約232万件
実際に会員サイトでも、各ジャンルごとに多くの仕事依頼が登録されております。
大きく、仕事種別は、「プロジェクト型」と「コンペ型」と「タスク型」とあり、簡単にまとめると下記のとおりです。
プロジェクト型:交渉に苦労しそう。サポート体制面の準備次第
仕事を依頼する側と受ける側が、契約前に仕事内容や費用を「交渉」して、決めるやり方です。
交渉段階で、契約条件を決められため、後々支払いやなどで揉めることは少ないモデルとも言えます。
これは、企業や会社間でよくある方式ですね。
ただ、クラウドワークスのような素人も参加できるモデルだと、「依頼側と受ける側の双方が慣れてない」と交渉段階で苦労しそうな仕組みです。
企業や会社間では、信用調査などで会社としての健全性や実績を確認して、スムーズに進めることができますが、個人レベルではどうか。と感じます。
仕事を受ける側には「プロクラウドワーカー制度」という評価制度があるので、それを活用すると良いのかもしれませんが、いずれにせよ現時点では苦労すると思います。
この点は、クラウドワークス側でも、サポートするような体制づくりに力を入れているようです。
クラウドワーカーコミュニティ育成事業
コンペ型:受注前の労働時間が無駄になる可能性に注意。
仕事を依頼する側が、集まった提案の中から気に入ったものを選び、契約と支払いが成立というやり方です。
コンペ形式なので、選ばれなければお金をもらえません。
つまり、仕事を受ける側としては、契約されないと「せっかくの労働時間が無駄」になる可能性があります。その点、注意が必要です。
その代わり、高額金額での仕事依頼が多いことが特徴でしょう。
タスク型:よく使われるモデルで小遣い稼ぎ向け。ただし、やや単金は低め。
仕事を依頼する側が、たとえば過去体験などの記事作成を依頼し、それを受けた時点で契約が成立します。その後、記事を納品した時点で支払いが行われるやり方です。
このタイプが、クラウドソーシングサービス全般でもっとも利用されているものだと思います。
クラウドワークスの安全性や法的危険性はどうなの?
クラウドワークスで、お仕事依頼ガイドラインや利用規約に抵触するような不適切な仕事依頼に注意するように記載してます。
が、クラウドワークス側の具体的な対処は、通報を受けた会員を停止させることぐらいのようです。
実際に会員サイト用の掲示板を読むと、トラブルも多くクラウドワークス側の対処も追いついていないようです。結局は、本人で防止するしかない、ということです。
以下、クラウドワークスでトラブルが多くなる仕事として注意するように警告しているものです。
- マルチ商法・ねずみ講・ネットワークビジネス
- 購入代行依頼
- ECサイトや口コミサイトへの口コミ依頼
- アフィリエイトを目的とした覆面調査、リンクやバナーのクリック依頼
たとえば具体的には、
・楽に稼げることを謳い、動画視聴を促してメールアドレスを入力するフォームに誘導する
・コピペのみで稼げる、月30万などの高額な報酬を掲げ、別サイトのURLを提示してくる
のようなものです。
スポンサーリンク
クラウドワークスのメリット:ジャンル選び
ジャンル選びが非常に事細かに選べるということです。
これは、他のサイトに比べても良い点です。
システム開発・・・約28,000件
Azureなどのプラットフォーム開発から、スマホ用アプリ開発など多種多様な仕事依頼があります。
システム開発は更に、下記の3分類にわかれます。
- Webシステム開発
- アプリケーション開発
- 保守・運用(プロ向け)
実際に登録されている仕事依頼は、IT業界経験者としての必要スキルが求めれる案件が多い印象です。アプリケーション開発は主にWindows関係のものです。
専門的な知識が求められるため、時間単金は1500円~3,500円と高めです。
登録案件数 | |
稼ぎ(コスト単価) | |
専門スキル難易度 | |
仕事内容調整の面倒さ | |
今後の需要 |
アプリ・スマートフォン開発・・・約6,300件
iPhone・iPadやAndroid関連、ソーシャルゲームなどの開発依頼のジャンルです。
固定報酬制での募集が多く、時給」も2,000円以上と高めです。
サイト情報だけでは、「アプリ開発の要件」や「仕様書」が曖昧であるため、「良い仕事」かどうかの仕事探しは正直難しいです。
その理由は、「良い仕事」かどうかの判断は実際に仕事を受けてから「依頼する側」も「受ける側」の双方でコミュニケーションをとる必要があるためです。
その仕事を受けてからの事前交渉の時間などの手間を考えると、掛かる時間と労力が果たして単金に見合うかどうか、それを含めての判断になり、素人には難しいと思います。
その意味では、個人タスクにはあまり向かないジャンルであると言えるでしょう。
専門的な知識が求められるため、時間単金は1500円~3,500円と高めです。
登録案件数 | |
稼ぎ(コスト単価) | |
専門スキル難易度 | |
仕事内容調整の面倒さ | |
今後の需要 |
ハードウェア設計・開発・・・約500件
AIスピーカーや冷蔵庫・小型ビデオカメラなど、主に組み込み系OSや制御ソフト、電子期基盤の開発依頼がメインのジャンルです。
時給はかなり高めで3,000円~5,000円クラスの仕事依頼が多いですが、かなり専門的な知識が必要なため、素人には厳しいジャンルです。
募集要件としても、設計から開発まで全工程を任せるような内容が多く、プロジェクト型の事前交渉でしっかり仕事内容を詰めて進めることをおすすめします。
仕事を依頼する側も、事前交渉の必要性を承知しているケースが多いため、仕事内容調整の面倒さは低めと言えます。
登録案件数 | |
稼ぎ(コスト単価) | |
専門スキル難易度 | |
仕事内容調整の面倒さ | |
今後の需要 |
ホームページ制作・Webデザイン・・・約35,800件
ホームページ全体のデザイン設計、LP制作、SEO対策、SNS広告、リスティング広告など、単純にWebデザイン制作以外にもマーケット戦略や広告など、幅広いジャンルの仕事依頼があります。
依頼主も、企業から個人まで様々であるため、単金相場も1,000円~3,000円と幅広くなってます。また、それに応じて、素人からプロまで仕事レベルもまちまちです。
主に、デザイン関連はコンペ型、制作関連はプロジェクト型が多く、単純作業はタスク型の仕事依頼が多いようです。
特徴としては、仕事難易度が中級クラスのものから始められる上に、今後の需要が見込める分野であると言えます。
登録案件数 | |
稼ぎ(コスト単価) | |
専門スキル難易度 | |
仕事内容調整の面倒さ | |
今後の需要 |
デザイン・・・約59,400件
ロゴやバナー、キャラデザイン、ステッカー、刺繍デザインなどの仕事依頼が多いジャンルです。
コンペ形式か固定報酬系が大半を占めており、報酬は2万~10万円程度です。
報酬が多い依頼には、実際に提案者が多い傾向にありますので、競争率が厳しいですが、審査者にフィーリングが合えば、楽に稼げるのではないでしょうか。
実際の経験上から言うと、「仕事の詳細」の記載内容を見て、情報量が少ない依頼主はなるべく避けた方が良いと思います。
依頼主のイメージがある程度固まってないと、仕事の突然キャンセルがあるためです。
そのあたりの仕事の選びは注意するようにしましょう。
仕事難易度は、素人には難しくプロ向けです。
登録案件数 | |
稼ぎ(コスト単価) | |
専門スキル難易度 | |
仕事内容調整の面倒さ | |
今後の需要 |
ネーミング・アイデア・・・約5,900件
社名や商標、サイト名などのネーミングやアイデアを募集する仕事依頼が多いジャンルです。
コンペ形式か固定報酬系が大半を占めており、個人レベルの簡単なものだと報酬は2,000円から1万円が相場です。社名や商標などになると3万~10万円程度になります。
ほぼコンペ式の仕事依頼が多いですが、アイデア次第なので素人も参加できることが特徴と言えるでしょう。
登録案件数 | |
稼ぎ(コスト単価) | |
専門スキル難易度 | |
仕事内容調整の面倒さ | |
今後の需要 |
翻訳・通訳サービス・・・約21,600件
各言語での商品買取や受け渡しの翻訳が非常に多く、それ以外では映画翻訳や出版翻訳・アプリ翻訳などの仕事依頼があるジャンルです。
固定報酬が多く、1件5,000円前後が相場となってます。時給だと1,000円~1,500円ぐらいのようです。
海外ブランドの買い付けなどが多く、怪しい仕事かどうか依頼内容には十分に注意が必要です。
代金や諸費用の自己負担などがある仕事依頼は絶対におすすめしません。
登録案件数 | |
稼ぎ(コスト単価) | |
専門スキル難易度 | |
仕事内容調整の面倒さ | |
今後の需要 |
ECサイト・ネットショップ構築・・・約28,900件
ネットショップの商品データ入力・在庫管理、ECサイトの商品撮影などの仕事依頼が多いジャンルです。
実際には、Photoshop基本操作で商品画像の切り抜きや加工がメインで、1商品につき、100円~500円ぐらいが相場のようです。
Photoshopの基本操作は2~3日あれば十分に覚えられるため、在宅ワーク初心者でもやれる仕事内容が多いです。
また、仕事自体も明確なため、仕事内容調整の面倒さも低いと言えます。
登録案件数 | |
稼ぎ(コスト単価) | |
専門スキル難易度 | |
仕事内容調整の面倒さ | |
今後の需要 |
クラウドワークスのデメリット
案件登録数が多いこともあり、仕事依頼や金銭面のトラブルに対して、運営側であるクラウドワークス側の支援がほとんど見込めないことです。
実際に、体験談もそのような書き込みが多くあります。
手数料として20%も取られるわりにはという感はありますが、現状では、個人の自己責任で対処しなければなりません。
この辺りはクラウドワークス側でも今後改善してもらいたいところです。
クラウドワークスの登録は簡単:実際5分で終わる
1. 無料で利用を開始する
2. メールアドレス登録
クラウドワークス
3. 基本情報を入力
入力する基本情報は、「ユーザ名」、「メールアドレス」、「氏名」のみ。
4. 登録完了
会員サイトは、「仕事を依頼する」側と「仕事を受ける」側から選択する。
良い仕事は競争が激しい:仕事獲得を優位にするための5つのポイント
報酬が高く、揉めることのないような「良い仕事」は人気が高く、当然、競争も厳しくなってきます。少しでも仕事の獲得を優位にするための方法をご紹介します。
1.保持スキルは具体的に記載
基本情報に個人プロフィールがあります。保持スキルはかならず記入するようにしましょう。
過去の実務経験や実績など○年などなるべく数字を含めて具体液に記載すると良いです。
2.希望仕事単価や希望時間帯を明記して無駄な交渉を減らす。
契約時の交渉段階で揉めないためにも、あらかじめ記入しておくことをおすすめします。
お互いの条件があわず、結局、交渉決裂になった場合は、お互いの時間の無駄になってしまいます。
3.本人確認書類の提示により非公開仕事依頼も探す
必須ではありませんが、本人確認書類の提示することで、非公開の仕事依頼内容も探せるようになります。
これにより、良い仕事を探せる機会が多くなります。是非、有効活用しましょう。
4.NDA(秘密保持契約)は高額な仕事ほど必須
本人確認書類の提示・登録をすると、NDA(秘密保持契約)が結べます。これは、
営業秘密や個人情報など業務に関して知った秘密を第三者に開示しないとする契約のことで、一般的に企業同士で仕事する場合は当たり前のものです。
よって、通常、高額の仕事に多いのですが、報酬の金額によらず内容のしっかりした仕事であることが多い(怪しい仕事や著作権侵害などのリスクの少ない)ことが多いので、是非登録しましょう。
5.認定制度「プロクラウドワーカー」
以下の条件を満たすと得られる認定制度です。
【プロクラウドワーカー選定基準】
・プロジェクト形式案件(固定報酬制)の納品完了率:90%以上
・クライアント評価:4.8以上
・獲得報酬額:仕事カテゴリ別上位20%以内(※タスク形式案件の仕事は上位5%以内)
・仕事依頼(スカウト)数: 10回以上
・本人確認済
仕事を依頼する側から見ると、現時点の基準では、少し疑問に思うところもあり、果たしてどこまで効果があるのかという点もありますが、、。
案件獲得を優位になる一因であるので、有効活用しましょう。
おまけ:賃金UP交渉に繋がるコツ
報酬をあげるためには、実績を増やすということは言うまでもありません。近道のような裏技があったとしても、長くは続きません。
ただ、同じ実績でも取り組み方次第で、早めに単金UPに繋がる方法はあります。
そのコツは以下の通りです。
- 依頼を受ける側は最低希望単金を最初にハッキリ伝えよう
- 少額の単金交渉は、依頼主と依頼を受ける側と双方にとっての時間の無駄
- 契約期間中の最低限のコミュニケーションをとろう
例え、在宅ワークの場合であっても最低限の連絡マナーを守ることで、依頼主側の印象も良くなり、次の仕事にもつながります。また、報酬UPの交渉もしやすくなります。
このようなコミュニケーションをとっていくことが、報酬UPの一番の近道と言えます。
登録は無料なので、まずは登録してみて実際にどんな仕事があるのか、検索してみてはいかがでしょうか?
クラウドワークスに進む。