未経験からITエンジニアへの道

ブロックチェーンエンジニアになるために必要なこと【従来ITエンジニアとの違いを知ろう】

今、海外ではブロックチェーンエンジニアの年収は平均1,500万円!

ICTや金融業界の最新トレンドとなっているブロックチェーンですが、
「仮想通貨」=「ブロックチェーン」と勘違されてませんか?

 

ブロックチェーンの本当は、狭い意味では「インターネット上にある分散台帳」のことですが、広い意味では、独自の「P2Pネットワーク」、「コンセンサスアルゴリズム」、
「スマートコントラクト」「偽造防止・暗号化技術」を含めた技術の総称こと。

 

今、IT業界や各業界で、ブロックチェーンエンジニアはたいへん不足している状態。だから、年収も高額なことは納得のことなんですね!

 

では、仮想通貨以外になぜ、今後のIT業界で注目されているかというと、、

ブロックチェーン技術によって、「次世代のITシステム基盤」が置き換わるからと期待されているという理由。

 

「次世代のITシステム基盤」とは簡単にどんなことか?

昨今の社会のデジタル化が急速に進んでいますよね?

デジタル化された社会では、“モノ”やサービスにとどまらず、“価値や信頼”もデジタル化されていきます。このような、デジタル化された価値や信頼をのせる新たなプラットフォームが「次世代のITシステム基盤」というわけです。

 

ここでは、そんな「未経験から始めるブロックチェーンエンジニアになるための近道」について、お伝えします。

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ブロックチェーンエンジニアになるために「従来のITエンジニア」の違いを頭に入れておこう

ブロックチェーンエンジニアになるためには、今のITエンジニアがシステム開発している「ITシステム基盤」との違いを知る必要があります!

なぜなら、IT業界に入ったら、今の「ITシステム基盤」を知っている人々と一緒に仕事をしたりするからです。お客様に営業や開発をするときに、その違いを知っていなければ話にになりせんよね。。

 

さて、そもそもの「ブロックチェーン」についてですが、簡単に説明すると、もともと仮想通貨(ビットコイン)のコア技術として発明されたもので、2010年前後に世の中に知れ渡ったという歴史があるため、「ブロックチェーン」を仮想通貨と同じとして認識されても仕方がありません。

 

しかし、さきほどお伝えしたり、すごく簡単にまとめると以下の機能を持つ、革新的な技術なんです。

  1. 個人情報などが一貫性をもって利用可能
  2. P2P分散ネットワークでサービスが落ちない
  3. 改ざん防止がリアルタイムで可能

だから、IT業界や他の業界でブロックチェーン技術が注目されるわけです。

 

では、ブロックチェーン技術がない、これまでの「ITシステム基盤」で上記の①~③は、どうかというと、以下の通りです。

① 従来のITエンジニアの「システム基盤」での個人情報の管理方法は?

各システム毎のデータベースで情報が管理されていて、それらを連携するために情報連携のインターフェースとなるシステム開発が必要です。

わかりやすく参考例を挙げると、、

例えば、消費者がコンビニで購入した履歴などはコンビニ独自の情報管理システムに保存されてます。

そのコンビニがレンタルDVD会社と新たなコンビニ受け取りサービスをコラボした場合、レンタルDVD会社も独自の情報管理システムを持っているため、両システム間の個人情報の受け渡すための開発が必要になってきます。

このシステム開発をするのが、今のITエンジニアの主な仕事です。

 

② 従来のITエンジニアの「システム基盤」のネットワーク構成は?

現状は、ネットワークは2台のネットワーク機器を並べ、片方が壊れた場合に切り替える、といった「2重化」方式というものが一般的です。

この方式のデメリットは、ネットワークが切り替わらないときに問題があり、そういうときにシステム全体のサービスが止まります。

例えば、、、数年前にある航空会社の予約システムが停止した時もありました。これが原因です。

 

ブロックチェーンで利用されているP2P型ネットワーク技術自体は、昔からある技術で「Winny」なども有名です。

ただ、個人情報や改ざん防止などの技術が組み合わさってなかったため、あの時代ではP2P型ネットワーク技術が企業であまり利用されていなかったというわけです。

③ 従来のITエンジニアの「システム基盤」の改ざん防止対策とは?

改ざん防止は、個人情報を多く扱う金融系企業やEC企業では当たり前の対策です。

しかし、今主流である改ざん防止対策は、データファイルを生成してから、ハッシュなどの
アルゴリズムで自動チェックするといった方法です。

自動チェックですが処理時間が必要なため、システム負荷も大きく面倒な手間もかかり、コストも掛かるものとなってます。

 

上記のような①~③を、今のIT業界のメインフレームや業務システムなどのプラットフォームエンジニア、ネットワークエンジニアは業務として担当しているわけですね。

 

では、次に本題のブロックチェーンエンジニアになるための選ぶ道をご紹介します。

ブロックチェーンエンジニアになるために最初に選ぶ2つの選択

ブロックチェーンエンジニアへの近道は、以下の2パターンがあります。

  • ビジネススキルを活かした「企画・提案」から始める方法
  • プログラミング開発スキル「アプリケーション開発」から始める方法

では、順番に解説していきましょう。

ビジネススキルを伸ばし「企画・提案」から始める選択

最初にブロックチェーン技術の”基本知識”を一通り学習した後で、”導入事例”のモデルケースなどをもとにブロックチェーンを実際のビジネスにどう活かすか、顧客一緒に検討しつつ検証まで担当する、といったやり方です。

一見、難しいそうですが、顧客と一緒に、ブロックチェーン技術の一般知識や導入事例を勉強して、顧客会社と一緒に、予測・仮説・検証となる「プロトタイプ(=お試し、PoC)開発」を進めていくことで、経験とノウハウが身についてきます。

 

当然、最初から一人前レベルの仕事ができるわけではないので、まずはプロジェクトの1人として参加して仕事をこなしつつ、チーム全体の進め方や考え方などの実践知識を勉強させてもらいましょう!

段々とブロックチェーンをビジネスに活かすための実践知識が備ってきますよ

プログラミングスキルを習得しつつ「アプリケーション開発」から始める選択

汎用性が高いプログラミング言語を先に学ぶ、というやり方です。

 

ブロックチェーンのアプリケーション開発は、特定の開発言語と決まってませんので、得意な言語を扱っている業務から始めると良いでしょう。

例えば、

  • ビットコイン関連のシステムであれば「C++」「C#」
  • スマートコントラクトを活用する場合は「Solidity」
  • 業用ブロックチェーンの構築であれば「Go言語」か「Java」

となってます。

 

どちらの道か迷うときは、、向き不向きで決めると良いです。

コミュニケーションや新たな企画などが好きで、ブロックチェーン技術の全体像やトレンドを追っていたい人は「企画・提案」に向いてます。

 

一方、プログラミング技術を身につけて、且つブロックチェーン技術に関わりたい人は
「アプリケーション開発」に向いてます。

 

もし、プログラミングに興味があるなら「アプリケーション開発」から始める道をおすすめします。

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ブロックチェーンエンジニアになると良いことは2つ

給料面が高い。将来的に年収2000万円

海外でのブロックチェーンエンジニア給料は1200万円~2000万円

米国を中心にカナダ、フランス、イギリスにオフィスがある人材企業のHiredが2019年2月28日に発表したレポートによると、ブロックチェーンエンジニアの平均給与は、137Kドル(=平均年収が約1500万円)とのこと。しかもレポートの中で、サンフランシスコベイエリアでは、平均$155K(=約1600万円)とも言ってます。

2019年ソフトエンジニアの実態:Hired 「2019 State of Software Engineers」より

国内のブロックチェーンエンジニアの給与は平均598万円

国内は海外と比べると現時点(2019年3月)では低いですが、それでも日本のIT業界のエンジニア職種の中ではかなり高いですね。

 

以下、ブロックチェーンエンジニア求人例となります。

このようにブロックチェーンエンジニアの需要が高まってます。

将来性が高い!特にアジア圏もBaaSへの積極の取り組みで導入障壁が低くなり国内需要が高まる

一番大きな理由はやはり、今、ブロックチェーンが沸騰して来ていることでしょう!!

 

IDC Japan調査レポートによると、世界のブロックチェーン市場の需要予測は、2022年には昨年2018年のなんと6.5倍になってます。

 

では、気になる日本ではどうかというと、、

日本の市場では今年2019年は昨年2018年の「3倍」になってますね!

~さらに国内のブロックチェーン市場需要が加速動き~

「アジア圏でBaaS(ブロックチェーン・アズ・ア・サービス)の積極取り組み」が昨年末に発表されました。

ブロックチェーン・アズ・ア・サービス(BaaS)とは、ブロックチェーンの開発者と実際にビジネスなどに応用したい企業などを繋ぐもので、さまざまなブロックチェーンをクラウド上に提供し、アプリケーションの開発が可能なものです。

これまでブロックチェーンの開発をする際は、複雑な開発やインフラのメンテナンスなどの運営費用などが、ブロックチェーン普及の妨げとなっていた

これがBaaSを利用することで問題解決になると期待されてます。

現在は、北アメリカが多くのブロックチェーン関連企業の拠点となっているが、
今後アジア太平洋地域が5~7年で急成長する見込みと予測されてます。

 

ブロックチェーンエンジニアになるための最初の行動は?

さきほど「ブロックチェーンエンジニア職種の最初の選ぶ道は2つ」で、まずは”ブロックチェーンの基本知識”を学びつつ、ブロックチェーン関連の仕事をするのが一番の近道とお伝えしました。

そのための具体的行動として、いくつかおすすめをご紹介します。

ブロックチェーンの基本知識は本から学ぼう

やはり一般知識はWeb上の情報では偏りが出てしまうため、教科書から学ぶのが一番です。

以下に、初心者向けのおすすめ本を2つほどご紹介します。

図解入門 最新ブロックチェーンがよーくわかる本

内容的には、図解入りでビットコインを例にしてブロックチェーンの基本知識を学べます。初心者でもわかりやすいものです。

60分でわかるブロックチェーン最前線

かなり初心者向けの内容です。ビットコインを中心にブロックチェーンとは?という解説をしたものです。

 

 

 

ブロックチェーンに関連する仕事を選ぼう

希望する勤務地や職種などの募集要件は日々変わっていきますので、求人情報は日頃からチェックしておくと良いでしょう。

求人サイトは5分程度で無料登録できるので、まだの方は登録だけでも済ませておくとよいです。

 

プログラミング言語やブックチェーンのインターネット研修

空いた時間で学習できるという最大のメリットがあり、自宅からでも受講できるWeb研修というものが流行ってます。Web教材で学習して、実際の質問などはスカイプ(Skype)を通してやるといったものです。



TechAcademy [テックアカデミー]

また、プログラミング以外に「ブロックチェーンコース」もあります。

無料体験学習もありますので、試してみてはいかがでしょうか?

 

 

以上です。いかがでしたでしょうか?

何事もそうですが、近道の一番のコツとしては、「まず最初の行動を起こすこと」「そして行動を同時に複数並行して進めること」だと私は思います。

「1つの行動が終わってから次に進む」、というやり方では、あっという間に40歳、50歳になってしまいます。。

是非、がんばってください。

 

 

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ABOUT ME
teruya
テルル@のっぽパパ。 総合メディア『BenTen』副代表。 デジタルメディアのコンサル&マーケター兼任。 メインは某IT企業で開発プロジェクトマネージャー。 大小問わず数多くの開発プロジェクトに関わり、 数百人のITエンジニアと面談などを経験。 現在はUXデザインと機械学習に没頭してます。 疑問や質問等、何かあれば、 お気軽にDMください。twitter: のっぽパパ@ ◆ガジェット、節約、お役立ち https://stepmamapapa.com ◆孫活 https://magokatsu.com