IT業界は、AIやクラウドなどの最新技術動向もあり、今まさに売り手市場です。
また、SNSやYouTubeなどデジタルコンテンツなどの台頭により、EコマースやWeb広告を始めとするWeb業界や、キャッシュレス決裁システムや地図サービスなど金融業界や流通業界とIT業界とのシナジー(相乗効果)により、今後ますますITの需要は高まると予想されてます。
今はどんな業界で仕事をするにせよ、IT関連の知識は”必須”と言える時代(業種や個人によって大小あり)ですので、業界用語や基本知識をつけておくことに将来的に損はないと言えるでしょう。
実際に私自身もこれまでIT業界に20年間以上携わっており、その間、多くの方々と一緒に仕事する機会に恵まれましたが、
「未経験」ということや「理系や文系」ということはその後のキャリアプランや出世には全く関係ありません。とはっきり言えます。
入社後の最初の数か月間で身に付く”基本的な”IT知識の分だけ、「アドバンテージ」があるということだけです。
ただ、採用時には、少しでもその「基本知識を知っていること」が”本人の積極性や向上心”のアピールに繋がるため、採用を優位になるケースが多いことも事実です。
採用する側も、何も調べて来ない人よりは、しっかり準備してきた人を口先だけではない、と評価するのは当たり前ですよね。
本記事では、IT業界の未経験者や専門知識が少ない人に向けて、最低6週間というしっかりした準備期間を用意することで、
下記の2つのポイントを重視して、準備期間をどう過ごすかという準備テクニックをお伝えします。
「後々に後悔しない」ようにじっくりと業種と自分の考えをまとめる
本質的な「志望動機」を用意することで、採用有利のポイントにする
もちろん、経験者採用を目指す方でも、準備期間の過ごし方は役に立つ部分もあるかもしれませんので、参考にしてください。
また、質問・疑問などがあれば、問い合わせフォームからお願いします。
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目次
IT転職するために無料で情報収集できる3つの手段とその理由
1.【厳選】無料IT業界メルマガ登録先とその活用法
IT業界のメルマガ(メールマガジン)は、総合的なものから専門性のものまで数多くありますが、情報量が多すぎでどれが自分が求めているものなのか探すが一苦労です。
ここでは、私自身も今は20個以上のメルマガを今も利用していますが、そのメルマガの中から、未経験者向けに業界全体の動向や知識を身に着ける目的で絞ったものを厳選してご紹介します。
いずれも利用は無料です。登録時間も1分程度で済みますし、不要になったらメルマガ停止もすぐに実施できますので、安心してください。
登録すべきメルマガは、以下の2つだけです。
【メルマガ名と利用目的】
- Tech target Japan ⇒IT業界の最新技術や売る商品を知る(現場目線)
- ITmedia エンタープライズ ⇒IT業界の企業動向を知る(経営目線)
Tech target Japanのメルマガ
http://techtarget.itmedia.co.jp/
IT業界に入社後にその会社で取り扱う商品を知ることが重要です。ここではIT業界全体の売る商材(製品やサービス)と最新技術を知ること。
現場目線 ⇒ 営業職や技術職で活躍するために必須
このメルマガは、IT製品やITサービス・技術動向などを取り扱ってます。一番のおすすめです。
ホームページの無料会員登録から、メルマガ登録が可能です。また、ホームページの「サイト一覧」というカテゴリが業種単位になっているため、希望する職種に関連した記事だけを読むことができるため、効率的です。
メルマガ以外に、WebサイトのURLリンクがありますので、興味ある記事はそちらもチェックするようにしましょう。
ITmedia エンタープライズのメルマガ
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/info/lp/enterprise_mailmag.html
IT業界の全体の最新動向を知ることで、会社や企業といった経営視点を養います。また、営業職は顧客企業の動向を把握することは必要になります。
経営目線 ⇒ 特に営業職、また将来の管理職を目指す場合は必須
このメルマガは、企業ITやIT業界全体の動向を取り扱ってます。
2.転職サイトと転職エージェントをそれぞれ事前登録する理由と活用方法
私自身も実際に転職で利用したことあります。
あとで「費用請求」や「しつこい電話」など何かしらあるのでは?と思っていた時期もありましたが、簡単な注意点だけ抑えればホントに大丈夫です。
転職サイトの活用目的:情報収集、転職エージェトに求人がなかったときの手段
転職エージェントの活用目的:職探しや面接までの手厚いアドバイス、面接日程調整、面接練習とコンサルによる具体的なアドバイス
転職エージェントは、手厚いサポートがあるため、あとで何かしらの請求や転職が不利なるがあるのでは?と思うかもしませんが、一部の営業ノルマを急いだ担当者がいる会社だけ避ければ、大丈夫です。
「彼らは良い人材を紹介して入社が決まった場合、その企業から紹介料として費用をもらう仕組み」が成立しているからです。
企業側もすこしでも他社よりも良い人材を確保するために、宣伝費や広告など経費を支出しており、そのためのコストの一部が流れるという仕組みです。なので、安心してください。
ということで、無料の範囲で最大限に有効活用しましょう。
転職サイトと転職エージェントは、有効活用ポイントが少しだけ違いがあり、簡単にまとめると以下の通りです。頭に入れておいてください。
転職エージェント | 転職サイト | |
自己負担費用 | ◎:無料 | ◎:無料 |
登録会社数 | △:やや少ない | ◎:非常に多い |
経歴書アドバイス | ◎:手厚 | △:自分で調べる |
面接アドバイス | ◎:手厚く(1~2回) | △:自分で調べる |
採用率 | 〇:応募会社の人事担当から要望を聞いているため、採用される可能性が高い人だけ紹介するため。 | ー:自分の実力次第 |
自由度 | △: | 〇: |
それぞれをうまく活用する方法は以下の通りです。
【転職エージェントの活用】
面接準備や業界知識を得る。会社の人事担当から情報を仕入れているため、会社や業界の話も色々と聞ける可能性あり。
※もし、担当者が気に入らなかったら、会社に言って担当を変えてもらおう。
【転職サイトの活用】
基本的に、経歴書や面接準備は転職エージェントを活用して準備を進めること。
自分の希望する職種や企業名、勤務地などの条件が決まってきたら、こちらでも検索をかけて、良い案件があれば、経歴書の送付や面接日程の登録をしよう。
もう少し具体的な活用方法は、この後の「6週間の過ごし方」で説明します。
3.テレビWBS「トレたま」の活用とその理由
「トレたま」ワールドビジネスサテライトという報道番組のコーナーです。毎週月曜日~金曜日 夜11時~11時45分の45分間、テレビ東京で放送されてます。
TV映像で、今後注目される新製品・新サービスを紹介するのが特徴。
IT業界や他の業界の今後注目される製品が紹介される。IT技術を組み合わせた製品が多く、TVを通じた映像と解説で、記憶に残りやすい。
アイデアの発想力が自然と身につく。また、興味がある職業や将来的に自分自身でやりたいことをイメージしやすくなる。
面接準備までの6週間の過ごし方と各手法の実践方法
この期間はあくまで1週間に3日間(1日2時間)ぐらいに準備を費やした場合の目安です。
自分の準備具合によっては時期を早めたり、逆に忙しかったり、迷う場合は時期を遅くしたりしてください。
1週間目:まずは準備。15分~30分程度の空き時間で。
- メルマガ2つに登録する
- テレビの録画予約する
- 転職エージェントと転職サイトにそれぞれ登録する
慣れないことを初めてやろうとすると、「疲れ」ませんか?
なので仕事で疲れているとき、「あとで時間をつくってまとめてやろう」と先送りにすることで、1か月、3ヶ月、1年と何もせず過ごしてしまった記憶が私もあります。
そのようなときの私の「コツ」は朝起きた後、移動時間、昼間の休憩時間などのちょっとした空き時間にやってしまうことですね。
1. IT業界メーリングリストに登録しよう。
先ほどご紹介したメルマガに登録しましょう。合計2分程度あれば、完了します。
- Tech target Japan ・・・ IT業界の最新技術や売る商品を知る(現場目線)
- ITmedia エンタープライズ・・・IT業界の企業動向を知る(経営目線)
目的は業界の用語に慣れるためですが、この時点では上記のサイトを見ても、あまりわからないかもしれません。焦らずざっと流し読み程度で良いです。
なぜなら、3週間経過する頃には、「興味ある分野」と「興味ない分野」がはっきりしてきて、興味ある分野は理解できるようになるはずです。
2. 転職サイトと転職エージェントに登録しよう。
先ほどご紹介した転職サイトに無料登録しましょう。
この時点では、氏名や住所などの基本情報だけを入力するだけでも構いません。
「希望する業界や職種、自分の経歴など」はこの時点で決まってなかったりするので、後日に入力する方法で良いと思います。書けるところだけ、入力しましょう。
実際に私も過去、転職サイトに初めて登録したときは、そのように基本情報以外は、後日にしました。仕事の後で疲れていたし、この手の情報サイトに気乗りしていなかったんですよね。。
少なくともこの時は、後々に転職活動で役立つとは思ってませんでした。
私がおすすめするサイトはこちらです。
3. 「トレたま」を録画予約しよう。
先ほどご紹介した「トレたま」の番組をなるべく見るようにしょう。
なによりもメリットは、受動的に情報が入ってくるため、メルマガやWebサイトを読むよりも非常に楽ということです。
この番組は結構おもしろいことやってます。IT業界に限らず他業界でも有名なので、まわりにも見ている人は多いですね。
どうしても時間がなければ、テレビ番組欄を見て「興味があるかもしれない内容」ときだけ予約して休日にみましょう。
余談ですが、早送りしながら見ると良いかもしれません。私は録画した番組を2倍速再生で見てます。あと、興味のない内容の時は、飛ばしてます。
最後に、録画が出来ないという場合はテレ東VOD配信1ヵ月無料登録がありますので、こちらを利用してもよいでしょう。バックナンバーも観れるので、興味がある内容に絞って、纏めて観ることができます。
(正直、私は録画で足りてるため、まだ使ったことはありません。。)
2週間目:会社は決めない。まずは職種探しに専念する。
- 知らない用語の単語帳を作ろう
- 転職情報サイトで「業種」をある程度絞ろう
「メルマガ」やメルマガの内容のリンク先Webサイトは読めてますか?
今の時点では、理解できなくて大丈夫です。焦る必要はありません。仮に無理して覚えても、面接では「浅い知識はすぐ見透かされます」。
では、なぜやるのか?
それは、「あなたがどの分野に興味をもつことになったかというきっかけ(動機)」を自分自身で理解してほしいからです。
これが、会社に入社するための、強い「志望動機」に繋がります。
採用側は、付け焼刃の浅はかな知識を話しされるよりも、「嘘のない本質的な動機や理由」を聞かせてもらうことで、その人の「思考プロセス」、「特徴」、「仕事の思い」などがわかります。
結果、双方にとってのメリットになるというわけです。
1. 知らない用語の単語帳を作ろう
「志望動機」を考えようにも、メルマガやWebサイトの内容が理解できなければ話がすすみません。
少し面倒ですが、ここは何度も出てくる頻出単語だけでも良いので、ちょっとずつ覚えましょう。
中学生時代の英単語学習を想像しましたか?安心してください。IT業界をほとんど知らない場合でも20個~30個ぐらいです。
もし、どうしても記憶が苦手な場合は、その都度Web検索で調べながらでもよいです。
あくまでポイントは、「メルマガやWebサイトの内容が理解」するためということです。
2. 情報サイトで「業種」を絞り始めよう
前回登録した転職サイトと転職エージェントサイトで、興味がありそうな「業種」を絞って検索しまてみましょう。
- 企業名
- 職種、業務内容、勤務地
- 募集要項、必要スキルなど
などがヒット検索されて表示されます。
何回か検索すると、だんだんと「業務内容と必須スキルはどこも似たような内容が書かれている」とわかってきます。それが理解できればここの時点ではOKです。
ここでのポイントは、自分の希望する職種と業務内容、募集要項を理解する、ということが大切です。
具体的な会社を焦って決める必要はこの時点ではありません。なぜなら、業務内容と募集要項はどこもほぼ同じだからです。
IT業界全体像についておさらいする場合は、下記を参考にしてください。
3週間目:特定分野に専念。「志望動機」以外の検討も始めよう。
- 興味をもった業務分野・仕事内容の理解を深めよう
- 履歴書・経歴書を書けるところだけ埋めてみよう
メルマガやWebサイトを読むのは続けられてますでしょうか?
もしかしたら、メルマガやWebサイトの記事は、もう興味あるところだけ読むようになってませんか?それで大丈夫です。
単語帳はどうでしょうか?
前回お伝えした通り、無理して覚える必要はありません。この時点で覚えてないということは、その業種にきっと興味がない証拠だと思いますので。
むしろ、3週目のポイントとして、特定分野のことを「自分なりの考えで納得して」で理解を深めることに時間を費やすことしましょう。これが大切です。
1.興味をもった分野の業務内容の理解を深める
これまでのメルマガ、転職情報サイト、トレたま番組などで、興味をもった分野について、もう少し詳しくなるように勉強しましょう。
具体的には、この時点では、
- Webで検索して調べる
- 友人・知人に相談してみる
あたりでよいです。焦らず、じっくり調べてみましょう。
2.履歴書・経歴書を埋めてみよう。まだ書けるところだけでOK
履歴書・経歴書は必ず前回登録した転職サイトのモノに入力するようにしましょう。市販のものは、面接準備に向けて必要な項目が足りないことがあるのでおすすめしません。
その点、転職サイトのものは、必要な項目がしっかり網羅されてますので安心できます。
ここでのポイントは、「志望動機」以外の面接に向けた必要なものを理解し、考え始めることです。
これまで一番大切な「やりたい仕事選び」に時間を費やしていましたが、それ以外の準備は少しずつ始めましょう。
では、何を考える必要があるかというと、転職サイトは非常に便利です。
履歴書や経歴書欄を埋めてみましょう。この時、きちんとした文面で書く必要はありません。メモ書き程度でOKです。
数日間じっくりかけて、頭の中を整理しつつ、徐々に文面にしていきましょう。
4週間目~5週間目:人に話して自分考えを再整理。
- 知人・友人・転職エージェントに志望動機や将来やりたいことを語ってみよう
- 履歴書・経歴書を修正して書き上げよう
履歴書・経歴書は、いったんすべて埋まりましたか?
まだ、人に見せるようなきれいな文面であるひつようはありません。”なんとなく”頭の中で、整理がいったん済んだかな?、ということであればOKです。
ここのポイントは、人に話すことで自分自身の考えを再整理することです。
1.知人・友人・転職エージェントに志望動機や将来やりたいことを語ってみよう
ここの準備期間を一番長めに設定している理由は、就職や転職に失敗しないために最も重要な準備期間だからです。
自分の考えを人に話すことで、より考えを深めることができます。(俯瞰した立場で自分自身が見れる、とも言います)
また、人に考えを伝えるということは、この後の「実際の面接練習」にもなりますので、納得するまでやりましょう。
2.履歴書・経歴書を修正して仕上げましょう
繰り返し自分の考えがまとまってきたら、文面にして仕上げましょう。
要点をまとめることが重要です。
どうしても文書が苦手な人は、転職エージェントを利用すると、丁寧に教えてくれますので、そちらを利用すると良いでしょう。
もし、本サイトで「書き方の参考例などを掲載してほしい」という要望があれば、問い合わせフォームからご意見ください。
6週目~準備完了:最後の準備を怠らない。準備不足は筒抜け。
- 希望会社にエントリーシートを提出しよう
- 面接準備を進めよう
最後の準備の仕上げです。希望会社は絞られましたか?
希望条件に見合う会社を2~3個に絞ってみましょう。
実際の面接は「必ず緊張します」。
もしかしたら、「あまり話しできなくて失敗したな」と思うこともあるかもしませんが、気にする必要はありません。でもあまり気にしないことです。
私自身の考えでは、面接当日の話し方がうまい・下手では採用の可否を判断しません。
会社にとって少しでも有益な人材を採用したいはずなので、「本人の資質」を見ようとします。
私の場合は、今後の「将来性」であったり、仕事に取り組む「実直さ」です。この部分は、これまで準備してきたことに表れているので、そちらを重視するようにしてます。
それよりも、しっかりこれまでお伝えした通り、自分の興味をもった仕事の「動機」と「理由」を、自分の言葉で熱く語ってもらえると、非常に有意義ですね。
1. 希望会社にエントリーシートを提出しよう
方法は、転職サイトや転職エージェントから送付するのが良いでしょう。
私も最初の転職のときに、人事面接の最後に「どのサイトからの応募ですが?」と聞かれた覚えがありますが、「どこから申し込んでも採用が優位」になるということはないです。
これまで面接などの準備を相談しているなら、「転職エージェント」が良いでしょう。面接の段取りや、最後の面接準備などもフォローしてくれます。
2. 面接準備を進めよう
さきほどお伝えした通り、面接は必ず緊張します。
だからと言って、「何もしない」というのは絶対にやめましょう。
できれば、知人友人や転職エージェントにお願いして疑似面接が良いです。1~2回やれば、しっかりと話す内容の練習になります。
もし、どうしても人と会う時間がないということであれば、自宅か公園などで、一人で構いませんので、面接最初の5分間での自己紹介や志望動機アピールをやってみてください。
これだけでも相当な準備になります。是非試してください。
採用側は年に何度も何度も、面接を繰り返しているため、本人がどの程度準備してきたかどうかは最初の数分間でわかってしまいます。
「準備してこない」、ということは自社に対する志望動機やモチベーションが低いと思われてしまいますので。
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以上です。いかがでしたでしょうか?
質問・疑問があれば、本サイトの問い合わせフォームからご連絡ください。
就活・転職活動頑張ってください。
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