未経験からITエンジニアへの道

【就職・転職】SIerエンジニアになると得られる4つの恩恵

近年IT業界の中では、Web業界にも注目が集まりつつありますが、SIer業界全体としては、IoTと業務業界(金融、不動産、流通など)との組み合わせや、AIやクラウドなどの最新技術によって、SIer業界の市場がどんどん伸びているのが実際の状況です。

それに応じて、将来性を含めたSIerで会社から求められる人物像もここ2年~3年で、急激に変わってきました。

ここで重要になってくるのが、SIerやWeb業界でも同様に、「本人適性やキャリアプランを考慮した選び方」が重要となります。

まさに2019年の最新業界動向も含めた内容になりますので、就活や転職活動で失敗しないためにも本記事を参考にしてください。

本記事は、下記のSIer業界に興味がある人向けの内容となってます。

✅本記事の内容

  • SIer業界の今の業務内容に関心がある人
  • SIer業界を通じて、どのようなキャリアアップが望めるか知りたい人
  • SIer業界に就職・転職する前段階に失敗しない方法に興味がある人
  • SIer業界の就職・転職する具体的な手順(ステップ)を知りたい人

——————————————

スポンサーリンク

SIerとSEの違いとは?就活・転職選びの際は注意

SIerとは?個人の職業のことではない

SIerとは、すごく簡単に言うと、”SI”と”er”を足した合成単語で、
SI(システムインテグレーション)をする人達(er系)のことです。

次に、SI(システムインテグレーション)とは、IT(情報テクノロジー)を活用して
顧客企業にとって有用なシステムを提案・導入することです。

つまり、SIerとは、ITを活用して顧客企業にとって有用なシステムを提案・導入する会社の人々のことです。

具体的には、航空業界の管制システム、銀行の預金管理やマイナンバーなどのシステムなどの公共や金融分野のシステムから、各社のメールやWebシステムなどもの法人分野のシステムを提案・導入したりもします。

そういう意味で、SIer業界の多くの会社は、BtoBビジネスを主流業務としているところが多いのが特徴です。

 

SIerとSEの業務内容の違いは?

次に、就活や転職活動で会社を選ぶ際に、業務内容や募集要項に、SE(システムエンジニア)という単語があります。

一般的なSIer会社は内部の組織体制として、営業職・事務職・技術職に分類されますが、そのうちの技術職だけを指した単語が、SE(システムエンジニア)のことです。

SE(システムエンジニア)とは、SIer会社の営業職・事務職・技術者のうち、技術者だけのことを指し示す

よって、SIerとSEの違いとは、SIerが「SIに関わる会社や業界の全体の人々(営業・事務職・技術職を含む)」のことを示すのに対して、SEは「SIに関する技術職の人々」のことを示します。

SIer業界への就職・転職に向いている人物像とは?

これまでの業界の実務経験と、今後のSIer業界の変化を踏まえて、今後のSIer業界に向いている人物像は以下の通りです。

【SIer業界に向いている人物像】

・大きな規模のビジネスをやりたい人
・ITを活用した世の中に役立つシステムを作りたい人
・多種多様な業界(官公庁・金融・不動産など)のビジネスモデルに関わりたい人
・コミュニケーション能力やマネジメント能力を伸ばしたい人

逆に、「中小規模でも良いので、ある程度の労働時間の裁量を持ちつつ、自由に仕事をやりたい人」はWeb業界への就職・転職も視野にいれて、職選びをされた方が良いでしょう。

SIer業界への就職・転職をおすすめする4つの理由

 

1.数億から数兆円の大規模な案件から身につく3つの将来価値

実際に、約10人で1年間掛けて開発する中小規模くらいの案件でも、
約2~3億の費用がゴロゴロあるのがSIer業界の特徴です。

また、金融や公共関連の大規模システムとなると、約100人以上の規模で、
開発や移行期間を含め2年~3年の掛かるため、数兆円になる案件もあります。

そのような規模の仕事に関われるのは、SIerの「BtoBビジネス」の特徴の1つでもあり、
フリーランスや個人事業主、Web業界でもなかなか経験できない貴重なことです。

具体的には、仕事で案件に関わることで、他では経験できない将来価値が身につくという、以下のメリットがあります。

  1. 大規模案件に関わった実績という業務経歴としての将来価値
  2. 大規模案件ならではの体制作りや管理面のノウハウを作業員の立場から経験できる
  3. スケジュール管理や品質管理面の重要度や難しさを経験できる

2.将来に残せるモノ(コト)作れる

大規模システムは、相応の予算を投資する必要があるため、
世の中の知名度は当然高くなります。

例えば、マイナンバーや年金システムのように国や社会制度のシステムに役立ったり、
仮想通貨やICカードの電子決裁を24時間いつでも即時に使えるようにしたシステムも、
SIerがBtoBビジネスとして、官公庁や金融企業と組んで共同開発します。

SIerは目に見えないモノ(サービス等)を作ることが仕事なので、
東京タワーや有名ビルなどランドマークとまではいきませんが、

ご自身の老後などに、子供や孫、老人ホームで知り合った友人などに、
「こんな仕事をやってた」と語れるモノを作れるということは
大きなモチベーションに繋がりますよね。

3.国内・国外のSIer業界の人脈が広くなる

  • 理由①:BtoBtoCのビジネスモデルで、1段階多いため
  • 理由②:大規模システムだから、必然的に関係者は多くなるため
  • 理由③:SIer業界 x 他業界の数だけ人脈は増えるため

まず、理由①は、先述の通り、SIer業界はBtoBビジネスが主流であり、対顧客とする企業や会社には先にC(コンシューマ)がいます。

よって、C(コンシューマ)を含めるとBtoBtoCビジネスというモデルになります。

つまり、Web業界のようなBtoCビジネスに対して、SIer業界はBtoBtoCと1段回多い分、ビジネス関係者がより増えるので、人脈ネットワークが大きくなるというわけです。

 

次に、理由②ですが、大規模システムになればそれだけ業務に関わる人も多くなり、1つのシステム開発する案件だけでも、数百人規模になることもあります。

 

最後に、理由③ですが、SIerと組む業界(公共・金融・不動産・食品・流通等)に応じて、
業界関係者も変わってきますので、それだけ人脈ネットワークは広がります。

よって、それだけ、色々な話を通じて経験も積みつつ、今後の人脈作りもできる、という大きなメリットがあります。

4.コミュニケーション能力が育つ

仕事を通じて、多くの関係者と触れ合うこと必要がありますので、
必然的に「コミュニケーション能力は育つ」と言えます。

市場価値を高めるためにはビジネスにおけるコミュニケーション能力向上は
需要項目です。

 

スポンサーリンク

SIer業界への就職・転職を失敗しないための3つのこと

1.「会社選びで事業計画調査」と「面接質問で短期・中期計画を聞く」こと

転職理由で最も多いものが、「上司との仕事が合わない」との結果がありますが、
実際に会社に入ってみないと誰が上司になるかわからないのが現状です。

良い上司に恵まれることは、将来のキャリアップにつながる最も重要なポイントと言えます。

そこで、なるべく会社選びの段階で、良い上司に出会える可能性が少しでも高まる手段を個人的なおすすめとしてご紹介します。

それは、「会社選びの段階で、事業計画を調べること」と「面接の際に、短期・中期計画を質問する」というものです。

では、具体的なやり方の前に、その理由をご説明します。
・経営者からの事業計画を、短期・中期計画に実現化するのは中間管理職の仕事である
・中間管理職が有能でないと「具体的・数値化」された実行計画をつくれない。
・中間管理職は上司になる可能性が高い。
・有能な上司は部下の育成面・評価面をしっかりしてくれる可能性が高い。

よって、最終的に自分の今後の成長や給与評価にも繋がるというわけです。

次に、実際の方法ですが、

【会社選びの際の事業計画の具体的な方法】

会社のホームページを見てください。社長のコラムや経営理念などに必ず記載があります。そちらを読んで確認しましょう。逆に記載が無い会社は、ブラック企業の可能性が高いので注意したほうがよいかもしれません。

 

【面接質問の際の短期・中期計画を聞く具体的な方法】

短期・中期計画は、会社の内部情報に近いため、実際の面接時の質問時間に聞くことをおすすめします。

その際に、具体的な数値目標があり、それを達成するための手段が明確で、なおかつ、分かりやすい内容であったならば、有能な管理職が居るという証拠になります。

2.SIer業界で就活・転職を希望する会社の業務形態が「客先業務メイン」と「自社業務メイン」のどちらか?

業務時間外の”プライベート時間”を重視する人は注意すべきポイントです。

 

「客先業務メイン」とは、主にお客様先の場所で作業をすることが多く、
SES業務とも言われる、顧客とのSES業務契約形態をメインとしたものです。

少しわかり易い例を挙げると、お客様先に常駐して仕事をすることが
多いかどうか、ということです。

客先常駐が多くなると、どうしても業務時間が振り回されるケースが多くなりますので、
その結果、現場によっては突発的な残業や休日出勤が発生することもあります。

 

「自社業務メイン」とは、自社ビルや自社の施設で作業することが多く、
顧客との請負業務契約形態をメインとしたものです。

客先常駐ではないため、自社の案件メンバーの裁量で仕事が可能であり、
時間コントロールに関して、比較的融通が効きやすいというメリットがあります。

 

よって、プライベート時間を最重視する人は、「自社業務メイン」を、重視して選ぶようにすると良いでしょう。

 

ただ、注意点として、一方で「客先業務メイン」の場合は、”人脈ネットワーク作り”や
コミュニケーション能力向上に関して、短期間で身に付く成果が高いものが
ありますので、自分自身のキャリアプランに応じて選ぶことが大切です。

 

SIer業界への就職・転職を未経験者や新卒で会社選ぶときの注意点

SIer業界では「営業職」「技術職」にこだわって会社選びをしてしまうと、かえって良い条件の会社選びの選択肢を狭めることになり、自分の損にもなる。

■理由

SIerは、BtoBビジネス形態であるため、初期段階では、
顧客会社と一緒に業務モデルを検討します。

検討が進むにつれて、その業務モデルを”実現するためのシステム”を
導入するのがSIerの役割です。

つまり、初期段階で、顧客と一緒に業務モデルを検討する段階で、
専門性が問われるため、営業職でもこの知識が非常に重要なわけです。

よって、「営業職」でも、上記のような”顧客接点”と”コミュニケーション能力”、
専門性の知識も身に付くため、営業や技術にこだわらず、会社選びをすることをおすすめします。

以上です。

何事もそうですが、「最初の行動」が肝心です

 

まずは、情報収集から始めてみてはいかがでしょうか?

———————

本記事に関する、疑問や質問等、何かあれば問い合わせフォームでご連絡ください。

 

■問い合わせフォーム

本サイトに関する問い合わせはこちらからお願いします。





 

 

 

ABOUT ME
teruya
テルル@のっぽパパ。 総合メディア『BenTen』副代表。 デジタルメディアのコンサル&マーケター兼任。 メインは某IT企業で開発プロジェクトマネージャー。 大小問わず数多くの開発プロジェクトに関わり、 数百人のITエンジニアと面談などを経験。 現在はUXデザインと機械学習に没頭してます。 疑問や質問等、何かあれば、 お気軽にDMください。twitter: のっぽパパ@ ◆ガジェット、節約、お役立ち https://stepmamapapa.com ◆孫活 https://magokatsu.com