未経験からITエンジニアへの道

プログラマーを時給に換算すると低い?それでも得られる3つの大きな価値

IT業界の中でも、Web業界全体の注目が集まってますが、今は20代の新卒や未経験者でも募集要件を満たせる「Webデザイナー」や「Webプログラマ」の人気は高いです。

そんな「プログラマ」ですが、実態は以下の通りです。

  • 年収平均は400万円~600万円で標準。それでも時給換算すると非常に低い。
  • 30代過ぎても給与伸びない。今後さらに海外エンジニアを参入し、競争が厳しくなる。

 

しかし、上記のような実情であっても、20代であるならば、「プログラマ」を目指した方が将来的にメリットが高い理由があります。

プログラマを目指すメリット

  1. 業界のビジネスモデルが不透明な中、時代の変化に応じるベースが身につく
  2. プログラマは今の時代では貴重な開発の基礎がしっかり学べる
  3. 個人の市場価値を高めやすい:そのためにもWebディレクターが最低限

 

本記事では、上記のようなマイナスイメージの実態であっても、やはり「プログラマ」を目指した方が良い理由についてお伝えしたいと思います。

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プログラマの年収と時給換算が低い理由

プログラマは20歳~30歳が大半

まず、プログラマは20代がほとんどです。そして業務経験にもよりますが、5年~7年の経験がある30歳前半の人であれば、チーフクラス(プログラム開発リーダー)という開発チーム体制となる現場が一般的です。

 

平均年収の数字だけはわからない忙しさ①:労働時間数

プログラマ全体の年齢平均が20代後半になりますが、この年齢で年収平均は400万円~600万円ぐらいであれば、そう悪くないように思えます。

 

が、ここに落とし穴があります。

この年収だけの数字情報からでは、どれだけ残業や休日対応したかはわかりませんよね?

顧客側の業界にもよりますが、プログラム開発は「納期」と「品質」に対する顧客要求が高いことが多く(特に日本)、プログラムテスト段階になるとほぼ徹夜になります。

#以下、余談です。飛ばしてください。

(今でこそアジャイル開発という手法になり、昔のウォーターフォールモデルの開発に比べて、少しずつ緩和されてきてますが、まだまだです)

つまり、年収がそこそこあっても、労働時間が必要以上に多くて忙しければ、プライベート時間もとれず、仕事だけで身体の疲労がたまり、休日の旅行や好きなことのやる気もなくなり、段々とできなくなっていきます。

平均年収の数字だけはわからない忙しさ②:自己学習時間

プログラム言語を一人前になるまで習得するには、相当の努力と時間が必要です。

今、プログラマ業界で仕事している人はほぼ間違いなくプライベートの時間でも自己学習や自宅でプログラミングを練習してると思います。(一部の天才は除く)

 

その自己学習(自己研鑽)の時間は、労働時間に含まれてません

 

ただ同業界のプログラマの知人に聞くと、「趣味だから気にならない」とも言ってました。

他の業種では、あまりその傾向の人は少なかったので、おそらくプログラマに向いている人が特にその傾向が強いようです。

私も学生時代はC++言語を書いてロボット制御系のプログラムを組んでいたので、「楽しい」気持ちと1日中没頭する気持ちも非常にわかります。

ただ、当然ですが、それの収入はゼロで、プログラムで研究に熱中してた時期は本当に貧乏学生でした。

プログラマの昇給が今後ますます厳しくなる理由

「プログラマ」として年数を重ねていっても収入を伸ばすことは厳しいと言えます。

その理由は、以下の通りです。

  1. 労働賃金の安価な海外エンジニアの参入
  2. 「フリーランス」エンジニアの急増

1. 労働賃金の安価な海外エンジニアの参入

日本国内の企業で中国やインドなどの雇用賃金の海外にプログラムの開発を委託して総開発コストを低くすることをオフショアと呼んですが、現在も相当進んでおり、”オフショア”は今後もますます増えていきます。

今や、中国やインドのエンジニアが習熟して賃金があがってきたので、今度は東南アジアでプログラマ育成が盛んになってます。

このように、日本以外での競争率が高くなっているため、プログラマにとって、年収を上げるということは非常に厳しい状況と言えます。

2. 「フリーランス」エンジニアの急増

さきほどは海外の話をお伝えしました、今は”働き方改革”や”ワークライフバランス”のブームであり、在宅ワークや副業、あとは育児をしながらの仕事で「フリーランス」エンジニアが急増してます。

つまり、国内でも人気職の「Webデザイナー」や「プログラマ」は競争が激しいということです。

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それでも20代ならプログラマを目指すべき理由:得られる3つの価値

「20代」というところを強調している理由は、若いうちに「苦労してでも得る価値」が大きいからです。

「30代」であるならば、こちらをおすすめします。もし、「SIer未経験」であっても”Webデザイナー”の部分が参考になるかと思います。

【Web業界へ転職】SIerが有利な理由と30代が目指すべきポイントWeb業界への転職は、SIer経験者が有利だと感じます。 本記事では、そのSIer経験者が有利と思われる理由と、その経験を活かして...

 

「苦労してでも得る価値」とは以下の通りです。

<得られる価値>

  1. 業界のビジネスモデルが不透明な中、時代の変化に応じるベースが身につく
  2. プログラマは今の時代では貴重な開発の基礎がしっかり学べる
  3. 個人の市場価値を高めやすい:そのためにもWebディレクターが最低限

1. Web業界の不透明の中、確かな技術力がつく

Web業界はまさに「群雄割拠」というべく、小規模の企業や個人事業主が乱立し、それぞれが新しいビジネスモデルを試して、「勝ちパターン」を試行錯誤しているという状況です。

また、現代のSNSやWebサイトなどの情報社会の影響もあって、利用者側も新情報を即座にキャッチできるため、ヒット商品の変化も非常に早くなってます。

つまり、これなら「安定して確実に儲かる」という仕組みを試している段階で、どの会社も数年後はどうなっているかわからない、ということです。

 

そのため、Web業界で就職した会社が仮にどうなろうとしても、「しっかりとした技術力」をつけておくことが重要です。

プログラマは、実務経験として「実際に開発した言語とプログラムソースのStep数」など分かりやすい数値を、経歴書に書くことができるため、有利といえます。

2. モノづくり開発手法の基礎:品質管理やスケジュール管理が身につく

実際に社会に出て「開発手法」を学べることは本当に貴重です。

これは、学生時代のプログラム開発や自己学習の趣味レベルでは、決して覚えられないことです。

ここで意図する「開発手法」とは、プログラム言語の書き方ではありません。

ソース開発の効率化のためのリバースエンジニアリングや、複数チームで生産品質水準を一定化するための手法、テスト手法や品質評価方法など、様々なものがあります。

一般書籍で出回っているものは、本当に基礎的なものだと思い知らされます。

そのような技術やノウハウをなるべく多く習得するためにも、プログラマとして実務を経験した、ということは貴重なものになります。

3. 個人の市場価値を高めやすい:年収を上げるためにもWebディレクターが最低限

これまで、「プログラマは年収をあげるのが厳しい」とお伝えしてきました。

プログラマは今後競争が激しくなり、安い労働賃金で雇える海外労働者も参入して来ます。よって、上位職である「Webプランナー」、そして「Webディレクター」を目指してください。

「Webディレクター」になって、Web商品の開発サイクルを1度経験すると、先ほどの”開発手法”も違う角度からも理解できて、より一層自分の糧になります。

プログラマを数年経験して30代には、是非「Webディレクター」を目指してください。

 

最後に

いかがでしたでしょうか?

「プログラマ」で実際に会社で経験を積むということは、将来につながる自分の大きな財産を残せる可能性が高いうことです。

 

そのためにも、なるべく良い会社に入ることをおすすめします。

が、さきほどお伝えした通り、今のWeb業界は会社の入れ替わりが激しい状態です。

 

そこで、おすすめ就職情報サイトをご紹介しておきます。

希望職種の記入の際や、就職情報サイトの担当者と話するときは、是非、本記事で掲載した「3つの価値」を伝えるようにしてください

 

プログラミング向け研修

空いた時間で学習できるという最大のメリットがあり、自宅からでも受講できるWeb研修というものが流行ってます。Web教材で学習して、実際の質問などはスカイプ(Skype)を通してやるといったものです。


TechAcademy [テックアカデミー]
無料体験学習もありますので、試してみてはいかがでしょうか?

 

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以上です。

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ABOUT ME
teruya
テルル@のっぽパパ。 総合メディア『BenTen』副代表。 デジタルメディアのコンサル&マーケター兼任。 メインは某IT企業で開発プロジェクトマネージャー。 大小問わず数多くの開発プロジェクトに関わり、 数百人のITエンジニアと面談などを経験。 現在はUXデザインと機械学習に没頭してます。 疑問や質問等、何かあれば、 お気軽にDMください。twitter: のっぽパパ@ ◆ガジェット、節約、お役立ち https://stepmamapapa.com ◆孫活 https://magokatsu.com